[ TXBB STYLE 2010年5月号からの特集記事 ]

「デキビジ」での取り組み概要を教えてください。
「デキビジ」は、毎週日曜 夜8時からBSジャパンで放送しています。経済評論家の勝間和代さんがホストを務め、ゲストと対談するコーナーが中心なのですが、対談収録の際に、Ustream を使ってネットで生中継をしています。加えて、Twitterを使って、番組への質問や意見を募集しています。テレビ東京、TXBBにて、サイトオペレーションを行っています。
実際どれくらいのユーザーが見ていますか?
合計視聴数でいうと、1配信あたり平均5,000~6,000くらいです。なお、累計視聴者数が Ustream の番組ページに掲載されています。配信と合せて一度ご覧ください。
ちなみに番組担当の方はどういう反応ですか?
「視聴者の反応が分かって面白いね」という。(笑)動画視聴数もさりながら、番組関連のツイート(Twitterでつぶやくこと)が相当ありますし、中継終了後もコミュニケーションに広がりが見られることもあります。
Twitterでの会話量は数えられないものですか?
ハッシュタグ(つぶやきを分類するタグのこと)の付いている人は数えられると思いますが、付けない人も多いですからねぇ…
ビジネス化、という点では指標がないと難しさはありますね。
それはその通りです。スポンサーへの提案ということを考えると、効果測定は課題です。
サービスの在りようとしての面白さは感じますか?
Ustream, Twitterとも「リアルタイム」が売り物です。完全に私見ですが、これらツールとの連携は、今後のテレビの一つの方向性を示唆しているようにも思います。昔、お茶の間で家族がテレビを見ていたとき、テレビを囲んだ会話があったと思うのですが、それがネットを介して復活した、という感があります。
Ustreamとテレビの棲み分けについてはどう感じますか?
当たり前と言えば当たり前ですが、画質、音質は全く違います。「作品」を流す、という観点ではテレビが完全に勝ると思います。一方、必ずしも品質勝負でない「情報」を流す場合はユーザーの受け止め方も少し違うかもしれません。
次の取り組みは?
BSジャパンの開局10周年記念番組の「What a wonderful world! 美しい地球への讃歌」(5/22 夜8時生放送)にて、音楽番組の一部をUstreamで提供し、音楽家の坂本龍一さんや宇宙飛行士の野口聡一さんがツイートする、という企画に取り組ませていただきました。ある意味、宇宙規模のコミュニケーション番組です。(笑)
TXBBは受託でシゴトを頂いております。
それはスゴイですね。
面白いと思います。Ustreamは、グローバル配信になりますから、コンテンツ配信という観点でもポテンシャルはあると思います。
しつこいですが、ビジネスの可能性について。
ある飲料メーカーの商品がTwitterで大変話題になったことがあるようです。Twitterは、口コミ的な伝播力が高いため、キャンペーンを仕掛ける上での一つの道具としての可能性は十分にあると思います。もちろん、先ほど話の出た通り、指標の整備は大きな課題です。
「テレビ」はトラフィックを生み出せると思いますが、現状では他事業者のプラットフォーム内にそのトラフィックが留まっている感があります。
UstreamもTwitterも「フリー」のツールですからねぇ… そこで生まれたトラフィックを、自社サイト・自社サービスに引っ張ることに使うか、あるいはそのプラットフォーム内でビジネスするか、ということかと思います。後者のケースですと、某局が某自動車メーカーさんのクルマを使って、ツイートしながら旅をする、というコンテンツ開発をしていた例もありますが、プロダクトプレイスメントという切り口で番組スポンサーへの付加価値を考えられると思います。
クロスメディア事業部 細谷 剛 聞き手 広報・IR部 渡辺 豪