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子供を返してほしい、アサトを…。

カタクラと名乗るその人物は、息子の実母である片倉ひかりを名乗る謎の女（川島海荷）だった。

『幸せな家庭に迫る“夜”』

佐都子たちは、出版社勤務の栗原清和（田中直樹）と幼稚園に通う息子の朝斗（林田悠作）の三人家族だった。

そして朝斗の6歳の誕生日も迎え、穏やかで幸せな日々だった。

しかしそんな日々が一変する。

朝斗の幼稚園から連絡があり、彼の行方がわからなくなったという。

『6年前……』

片倉ひかり（原菜乃華）は広島にいた。

そしてひかりのお腹には子供がおり、養子に出すことが決まっていた。

特別養子縁組支援団体、ベビーバトン代表の浅見洋子（石田えり）は、ひかりを温かく迎える。

そこには同じく妊婦の平田コノミ（黒川智花）もいた。

『対峙』

ある日インターホンが鳴り、佐都子と清和が出ると、そこには一人の女が立っていた。

栗原佐都子（安田成美）と清和（田中直樹（ココリコ））は、息子の実の母親だという謎の女（川島海荷）と向き合っていた。

そしてその女は、自らを片倉ひかりだという。

しかし清和がその女に何者なのか尋ねると、息子の母親ではないと謝り、逃げるように出ていってしまった。

『試される親子の絆』

それからしばらくして佐都子は、幼稚園で息子の朝斗（林田悠作）が理沙（滝沢沙織）の息子の大空（斎藤汰鷹）に、怪我をさせたかもしれないという話を聞いた。

しかし朝斗に確認するとその話を否定したので、佐都子はそれを信じ理沙の家を訪れる。

事情を説明するためだった。

『広島の家』

時は遡って3年前…。

ひかりと名乗る女は、特別養子縁組支援団体、ベビーバトンの寮の前に立っていた。

そしてその女にベビーバトン代表の浅見（石田えり）が声をかける。

佐都子（安田成美）と清和（田中直樹）に会いに来た女は、片倉ひかり（川島海荷）だった。

そして6年前にも、ふたりは彼女に会っていた。

ひかりは今、警察に追われる身だという。

なぜひかりだと気づけなかったのだろうと自問する佐都子に、特別養子縁組支援団体の浅見（石田えり）は…。

『17歳のひかり』

遡ること3年前。

健太（小野塚勇人）の父親同然の哲夫（山本龍二）が病気で倒れ、健太とひかりはふたりで八百屋をまわしていた。

ひかりは健太を支えようとするが、そんな健太の前に謎の男が現れる。

『もうひとりの女……』

佐都子と清和は、香澄（佐津川愛美）から企画取材を受けることになった。

そしてその中で、様々な困難を克服し特別養子縁組支援団体にたどり着くまでのいきさつを語った。

それを知った香澄は、ある行動を起こす。

佐都子（安田成美）と朝斗（林田悠作）は広島へ向かった。

その日、清和（田中直樹）は休日にもかかわらず出社していた。

そして仕事を終えて香澄（佐津川愛美）とお酒を飲んでいた。

珍しく酔った様子の香澄は、思い出を語り始める。

そして清和に、スポンジを食べたことがあるかと尋ねた。

香澄は心に深い闇を抱えていた。

香澄が家族を拒む理由を清和は知る。

そんな彼女は、突然清和を誘惑してきた…。

『悪魔の誘惑』

ひかり（川島海荷）とは健太（小野塚勇人）は、坂上（山田将之）の取り立てから逃れながらも、穏やかな生活が2年ほど続いた。

しかし坂上に見つかり、借金と度重なる嫌がらせに追い詰められていた。

そんな頃、ひかりは仕事先の金庫の暗証番号を知ってしまう。

『広島のお母ちゃんが見た風景』

佐都子と朝斗はベビーバトンを訪ね、浅見（石田えり）から案内され、ひかりの生活をたどっていく。

彼女は何を思っていたのか…。

佐都子は考えていた。

そして浅見の勧めもあり、朝斗を身ごもったひかりが見ていた美しい光景を見に行った。

佐都子は、息子を手放したひかりの辛さを想像し、胸を痛めていた。

浅見（石田えり）がやってくる。

おもちゃのピアノを奏でる朝斗を見てを呟いた。

ひかりもよくきらきら星を弾いていたと。

佐都子はひかりの想いが朝斗の中に通じてると感じた。

同じ頃、香澄（佐津川愛美）に誘われた清和（田中直樹）はバッティングセンターにいた。

佐都子達が広島に行くことに納得いかず、そんな自分自身に清和は苦しむ。

白川朱美（MEGUMI）が営む定食屋にひかり（川島海荷）と健太（小野塚勇人）を坂上（山田将之）が連れていく。

何を考えているのか二人は不安になる。

その後、とある雑居ビルに健太は坂上と向かう。知らない男たちが集まり、デスクには電話がデスクに置かれていた。

ひかりを叱責する朱美にひかりは言い返せずにいる。

ひかりは数週間前、栗原家の前にいた。

なぜ大事な「ちびたん」の家族を脅かすに至った逃れられない運命と、ひかりの隠された悲しみの正体とは。