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しかし一年たったある時、駿介は思いがけないことからプロ野球の世界に戻ることを心に決めた。そのために恋人との結婚の約束も破棄してしまった。

婚約者の颯乙（さつき）（加藤あい）は、それを知ってうろたえていた。

しかしそんな中で、駿介は思いがけない事故でこの世から去っていった。

しかし駿介はプロ野球界復帰を諦めきれずにいた。

すると天国の案内人・田中（児玉清）は、特例として駿介の魂を他人の体に戻したのだ。

駿介はあるファンド会社を経営する若社長、朝日奈の体を選ぶ。

しかし駿介には経営の手腕も株の知識もない。

トラブルの連続だった。

颯乙には会えず、雛（志田未来）は付きまとってくる。

トラブル続きの駿介の未来やいかに？！

弁護士としてやってきた彼女は朝日奈（反町隆史）に取っては敵でした。

彼は動揺を隠せずにいました。

相変わらず会社ではおどおど、何しろ訳の分からないファンド用語を並べ立てられて部下の百合（青田典子）・熊田（三宅弘城）の言っていることが全然分からないのですから、彼としても対処しようが無いのです。

すっかり変わってしまった朝日奈に、部下たちも不信感が募るばかりです。

更には朝日奈の娘だという雛（志田未来）は家政婦とも仲良くなって、強引に暮らし始めてしまいました。

そんな折、朝日奈はかつての巨人軍コーチである健造（渡辺哲）の元を訪れていました。

何とか力になってほしいと頼みに行ったのです。

果たして彼は願いをかなえてくれるのでしょうか。

そのことを聞いた朝日奈（反町隆史）はただ動揺するのでした。

朝日奈は加代（瀬川瑛子）の後押しもあり雛とDNA鑑定することに、「もしも自分の娘じゃなかった場合には追い出してやる」などと言い捨てるもどうなるのでしょう。

その一方で会社での彼は外国人社長を相手にしどろもどろ、重要なことさえ決定できない上司に部下である百子（青田典子）も熊田（三宅弘城）も白い目でみています。

なんとかしなければ焦るもどうしようもない朝日奈なのでした。

そんな折、健造（渡部哲）がやってきてコーチ料として三千万という法外な金額を要求してきます。

すっかり人が変わってしまった彼に、動揺が隠せない朝日奈なのでした。

そんな折、雛が朝日奈への復讐を宣言してきます。

人質となったのは朝日奈ファンド、すっかり野球どころではなくなってしまうのです。

むしろ彼女の手助けがあったからこそ、家庭の些末地を気に掛けることなく仕事に力を注ぐことが出来ていたのです。

ですが、ついにコーチの健造（渡辺哲）との本格的な練習が始まることとなりました。そうなると仕事と野球、両立など出来る訳が無いのです。

朝日奈は決断を迫られることとなりました。

更には颯乙（加藤あい）にどうして駿介との婚約指輪を持っているのか問いただされて、そちらの言い訳にも苦心しているのでした。

そんな折、颯乙との対立の原因である川野染料株式会社の案件が大詰めとなる中で、朝日奈はある決意を固めることにしたのです。

それはいったい何なのか、彼はどう言い訳し納得してもらったのでしょうか。

あれやこれやとトラブルが続きます。

会社でもオロオロと部下に心配されていたのは過去の事、社長としてやっていこうと決意し自身の意志を持って経営に乗り出したのです。

健造（渡部哲）とのトレーニングも本格的に、野球への夢も膨らみ公私ともに充実する彼でしたが、何者かの陰謀によりなんと彼は脱税の容疑を賭けられました。

そしてあろうことか逮捕されてしまったのです。

もちろんそんなことはやっていない、でも警察に通用するのか…。

一方の颯乙（加藤あい）はというと雛のアドバイスを受けました。

なぜ恋人だった駿介との婚約指輪を朝比奈が持っているのか、面と向かって問いただすことにしたのです。

財界の大物である彼の意見に反論するものなどいません、どうすれば助けることができるのでしょう。

颯乙（加藤あい）も雛（志田未来）も加代（瀬川瑛子）も、それぞれに朝日奈のために出来ることをと奔走するのです。

とはいえ一個人に出来ることなどわずかしか無し、結局はどこか駿介と似ている朝日奈を信じて待つことにするのでした。

そんなこととは知らない朝日奈、きっともとの朝日奈が脱税は本当にやっていたのだと信じてしまいます。

今更中身は違うなんて言って許してもらうことなど出来ません。自白する覚悟を決めてしまうのでした。

もう野球も夢も、何もかも諦めようと考えたのです。

そのことに彼自身が動揺を隠すことが出来ないのです。

その時、颯乙はしっかりと朝日奈の中に駿介を感じました。

でもすでに駿介の身体は無く見た目はどうしても朝日奈、やり場のない切なさに彼女は仕事を辞めて故郷に帰ろうと決意します。

彼の姿を見ているとつらいだけなのです。

傍にいるだけで颯乙を苦しめてしまう、そのことに気づかされた朝比奈もまたもう二度と会わないことを決意していたのでした。

そして更に健造（渡辺哲）の指導の下で野球に明け暮れる毎日、でも健造もまたそこに駿介の面影を見つけていたのです。

切ない思いを続ける両者、そんなおり雛（志田未来）の衝撃的な事実が明らかになりました。

彼女は朝日奈にとってどういう存在だったのでしょう。

それを聞いた朝日奈（反町隆史）はもちろん急いで病院に駆けつけます。

田中（児玉清）は言います、彼女の命はあとたったの1ヶ月しかないのです。

それが運命、それを覆すことなど出来ないと田中は宣言します。

でも「運命なんか変えて見せる」と豪語する朝日奈、雛を救うためにと奔走するのでした。

そんな彼を、会社では百合（青田典子）や熊田（三宅弘城）が・家では加代（瀬川瑛子）が助けます。

正に命をかけて必死に駆け回る朝日奈、でもそんな姿を見ている側だってつらいのです。

強気に振る舞っていた雛でしたが、ついに「諦めた」と弱音を吐くようになりました。

そしてある日、彼女は朝日奈の前から姿を消してしまったのです。

そのままいったいどこに行ってしまったのでしょうか。

本当に朝日奈は雛を助けることが出来ないのでしょうか。

ずっと頑張ってきた成果が表れる時です。雛（志田未来）だって病気と闘っているのだから自分も負ける訳にはいかない、朝日奈（反町隆史）は更に一層奮起します。

加代（瀬川瑛子）も、そして会社の部下たちも応援してくれていました。

でもそんな折、雛に田中（児玉清）の姿が見え始めました。つまりは死期が迫ってきているというまぎれもない証です。朝日奈は動揺を隠すことが出来ずにいるのです。

でもそんなことは知らない雛、颯乙（加藤あい）に想いを伝えようと健気にも気を利かせて説得してくるのです。

とはいえ朝比奈の姿となった自分が傍に行っても苦しめてしまうだけ、だからプロテスト合格に向けてのトレーニングにより一層専念するのでした。

そんな中、ついに颯乙も健造も彼の正体が駿介だと確信してしまうのです。

でもその当日、なんと雛（志田未来）が発作を起こして倒れてしまうのです。

元気だったはずなのに、朝日奈（反町隆史）は動揺を隠すことが出来ません。

そんな状態で試験を受け合格することが出来るのでしょうか。

一方、彼の元恋人である颯乙（加藤あい）は彼が駿介である決定的証拠をつかんでしまいました。

とりあえずは合格することが一番の願い、プロテスト会場で彼を待ちます。

ですがそんな中で雛の容態が急激に悪化するのです。

田中を見ることが出来ていた彼女、もう時間の問題です。

ついには朝日奈も覚悟を決めたのでした。

そして加代（瀬川瑛子）が握りしめていたのは朝日奈に書いた雛の手紙だったのです。

すでに自身でも死期を悟っていた雛、だからこそ朝日奈への思いを書き残していたのでした。