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ある日、白瀬は転勤の辞令を交付されました。新しい赴任先は、那留美島というところでした。

那留美島で駐在として勤務することになったのでした。

しかし、島の人たちは、平和な島には警察官なんていらないと思っていたので、今回の白瀬の赴任により、那留美島に初めての駐在が誕生することに少なからず不満を抱えていました。

そして、赴任の日。白瀬は、島の小学校の先生、西門うららに連れられて、島の人たちが集まる集会所に行きました。

この日から、白瀬の駐在としての島での生活が始まりました。ある日、パトロールをしていた白瀬は、小学校に行った時に、玉城星太と会いました。

星太は、最近母親が亡くなったのでした。そして、星太の姉、美波は、島を出ていくと言い出しました。

そんな美波のことを、島の実力者である知念キヌは、好きにしたら良い、と突き放しました。

島での生活は思った以上に大変、何しろ病院が無いというのです。

西門うらら（松下奈緒）に教えられて、遼は愕然とするのでした。

それなら万が一に備えて探しておかないと、遼は本島にいこうと港に向かいます。

その時、ある事件を目撃しました。公民館長である平良公平（半海一晃）の母親の節子（大森睦美）が転倒してしまったのです。

その時、さっと船から降りてきて適切な処置をしてくれた男性がいたのです。

彼は万作（田中実）、小学校長である又吉仙吉（近藤芳正）の弟です。

本島にいて、大学病院の外科部長という経歴を持っているからこその対応でした。

正に遼が探していたお医者さん、彼はこの那留美島にいったい何のためにやってきたのでしょうか。

光生は西門うらら（松下奈緒）のことが好きで、だからこそ遼が彼女と会うために小学校に通っているのではと疑っていたのです。

自分のことなど気にせず自分から告白してお付き合いすればいいのに、光生は彼女と満足に口もきけないような状態・純情青年だったのです。

それならばと立ち上がった遼、うららと光生の二人のデートの仲立ちをしてあげることにしました。

完全に駐在さんの仕事からは逸脱していますが、島民が幸せになり子供の数も増えれば言うことなしなのです。

うららは特に相手のことを何とも思っておらず、だからこそ一度はデートを断ってしまいます。

でもそこで知念キヌ（前田美波里）から一言、結局はデートを受けざるを得ない状況となってしまいました。

下地梨絵（山城有里佳）という名の女の子、通学路で財布を拾ったと言います。

遼はお礼に「えらかったで賞」というバッジを作って渡してやりました。

良かったことに、そのお財布はすぐその日のうちに持ち主が判明したのです。

その後、小学校でバッジが大人気となってしまったのです。

良い事をすればバッジがもらえる、子供たちはこぞってバッジ欲しさに駐在所にやってくるようになりました。

いちおう何か物を拾ったと届けてくれているのですから無下にするわけにもいきません。

あの子にもこの子にもとバッヂを渡しているうちに、新垣一郎（松田佳祐）とその弟の二郎（畠山紫音）の2人を除いてみなが持つようになってしまったのです。

それから数日後、一郎と二郎は学校を無断欠席しいました。

美波は遼（坂口憲二）に、高校には行かず働きたいと考えていることを伝えると、数日後に靖之と母・ゆかり（金城いづみ）が遼のもとに訪れた。

中学を卒業した後、靖之もまた美波と同じように、高校には進学せず島に残って働くという意志を、靖之はゆかりと共に一生懸命伝えた。

２人が高校には進学しないという噂はあっという間に広まってしまい、公平(半海⼀晃)や仙吉(近藤芳正)を巻き込んだ、大騒ぎへと発展してしまうこととなった。

そこで、仙吉は、中学３年生というまだまだこれから何にでもなれる可能性を持った靖之が、高校に進学せずに働くという決断もした。

それに対して、事情があるのだろうと察し、光生（青木崇高）が営むサトウキビ農園の手伝いをすることを、靖之に持ちかけるが…。

駐在さんだってオンオフはあり、島民との親睦を深めるのだって大切なお仕事です。

途中で退席して駐在所に戻った遼、それに対して男たちはというとそのままそこで酔いつぶれ朝を迎えることとなったのでした。

その翌朝、渡されたのはあまりに高額な請求書です。真っ青になる男たち、そして島の女たちはというと不満が爆発です。

さっそくスナックのママである新垣ナオミ（青山倫子）に文句を言いに行ったものの、軽く受け流されてしまいました。

一方でうらら（松下奈緒）はというと、小学校の生徒全員での合奏を計画していました。

それに必要な楽器を準備しておかなければ、倉庫にいくと古新聞に包まれていました。

一つ一つ開ける中でなんとナオミの夫が傷害事件で逮捕されたという記事があったのです。

彼は白瀬遼（坂口憲二）を新宿に連れ戻そうとしているのです。でも彼は「この島でやりたいことがあるから」と必死に反論します。

でもわざわざやってくるくらいの人物ですから相手も引くはずもなし、「駐在さんに頼るのではなく島民なら自分たちで島を守るべきだ」とまで言い放つのでした。

一方、学校はというとうらら（松下奈緒）たち教師が島唄の行逢いぶさ（いちゃいぶさ）の練習に熱心に取り組んでいました。

でも得意不得意はあるもの、星太（丸山歩夢）はハーモニカ担当ですがどうしてもいつも同じところで間違えてしまうのです。

部分練習したらなんとかうまく行くものの、全体を通すとなると緊張して硬くなるのかミスります。

合奏ですから子供たちの演奏が一つにならなければなりません。遼たちは頑張れと励ますのでした。

遼（坂口憲二）はそのことを知り、この島が生き残る術を考えようと提案していくのです。

片岡が言ったのは嘘ではない、過疎と少子高齢化が進んでいる那留美島は数十年もすれば誰もいなくなってしまうでしょう。

大切な島をそんなことにしてしまいたくは無いのです。

彼らはうらら（松下奈緒）にも意見を聞くことにしました。そしてさっそく行ったのが「へちま荘」のホームページのリニューアル、ずっと滞在してもらえる人を探す前にまずは観光客を増やそうとしたのです。

その甲斐もあり、ほどなく10年ぶりにへちま荘に団体予約が入りました。

盛り上がる那留美島の人々、ただそれ以上に深刻なのは小学校の存続だと仙吉（近藤芳正）は言います。

生徒数が減少しており廃校の危機です。

遼（坂口憲二）・そしてキヌ（前田美波里）は驚きます。

和美への罪滅ぼしもあり2人はこの島にとどまっていたのです。

その理由、和美は島民らにすべてぶちまけてしまいました。

そのせいで遼は頼れる島の駐在さんという地位から一気に転落、島民らに罵声を浴びせかけられるようになりました。

そんな遼の元にやってきたうらら（松下奈緒）、彼女もまた彼を責めようとしているのでしょうか。

そんな折、光生（青木崇高）のサトウキビ畑が荒らされてしまったのです。

いったい犯人は誰なのか、それを解決すればきっとまた島民らの心は戻ってきてくれる、そう信じて光生は遼に捜査を依頼するのです。

その期待に応えることは出来るのか、その時遼の携帯電話に片岡（遠藤憲一）からの電話がかかってきます。