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ある日、上司を怒らせてしまった狛江は、左遷されてしまいました。

妻と娘を東京に残して、修羅の街とも呼ばれるヤクザが牛耳る地方の街へ、単身赴任することになりました。

社員が2人がいない貧弱支店の支店長となったのですが、「業績がアップしなければ即解散、即解雇」と無理難題を言い渡されてしまいます。

家のローンや娘の進学も抱えて、リストラされるわけにはいかないと奮闘する狛江。

ある日、請け負ったチラシ広告にありえないミスがあったことが発覚し、竜崎（田中圭）が怒り狂って狛江の支店に乗り込んできました。

竜崎は、この街の竜崎組というヤクザの会社の社長でした。

さらに、竜崎組と対立している岩切組の親分である岩切（古田新太）が怒鳴りこんできます。

2人の組長に挟まれてしまった狛江は絶体絶命。

すると、岩切は狛江を舎弟として無理矢理、組の一員にしてしまいました。

こうして狛江は、ヤクザと広告マンの二重生活をすることになるのですが…

窮地に陥った狛江は、上司の高峰博之（相島一之）に補償金として100万円の手当てをお願いしますが、あっけなく断られてしまいました。

そして、自分の貯金を取り崩し、サラ金からお金を借りてなんとか用意した300万円を竜崎（田中圭）に返済しました。

会社に戻ると、岩切（古田新太）がいます。

500万円の催促をされ、岩切組の当番表とヤクザの名刺を渡されました。

そして、大手の百貨店から広告受注をするよう、上司の高峰に指示された狛江は、深町智博（木下隆行）を訪ねます。

社員の吉村美月（鈴木愛理）に助けられ接待のチャンスを得るも、流れてしまいました。

一方、岩切組の仕事とチワワの昌三の散歩も押し付けられた狛江は多忙な二重生活が本格化します。

そんな中で、狛江は、スナック「来夢来都」のケツ持ちをすることになりました。

来夢来都は、麗香（黒木瞳）が経営しています。

店の酔っ払いが起したトラブルの対応をすることになりますが、対処方法が分からず…

占いのできる麗香は、狛江に「とてもいい運命にある」と言います。

岩切猛（古田新太）も30年以上に渡り、麗香に占ってもらっていました。

支店の業績が上がらず、上司の高峰博之（相島一之）に馬鹿にされると、柳直樹（渡辺大知）が、丸越の深町智博（木下隆行）にリベンジを果たすべく出掛けて行きました。

吉村美月（鈴木愛理）もやる気になったようです。

狛江が家に帰ると、岩切が、迷惑料としての500万円、さらに丸越を抱きこんで金を作れと脅してきました。

しかし、竜崎剣司（田中圭）に賠償金を支払い、これ以上サラ金でお金を借りられず、接待費用がありません。

仕方なく闇金の北島（アントニー）から40万円を借り、狛江と柳、そして美月の3人は、深町を高級寿司店に連れて行きます。

そのあと来夢来都で、麗香に、深江の飲み物に白い粉を入れるよう指示され、その通りにすると、深町はダウンし、岩切組の組員に連れ去られました。

翌日、丸越の広告を請け負うことが決まった狛江に、深町が若い女と乱交しているように見える写真を、岩切に渡され、何かあったらこれを使えと言います。

そんな折、岩切に要求されているお金を貸すと竜崎に提案された狛江。

竜崎は、狛江を使って岩切を潰そうとしており…

そこで、キックバックを依頼し、引き受けてもらいました。

岩切組は、内職などの仕事もしており、堅気の人間を食い物にしないのですが、竜崎組は、お金を儲けることには手段を選ばないところがあり、同じヤクザでも考え方が違います。

狛江は、土沼から返済予定のお金を受け取ります。

しかし、闇金北島（アントニー）に待ち伏せされて取られてしまいます。

岩切に返済するお金を失った狛江は、竜崎剣司（田中圭）の提案に乗り、500万円を借りました。

岩切との待ち合わせ場所はホルモン屋。

狛江が店内に入ると、女店主2人（阿佐ヶ谷姉妹）が歌っています。

急にお腹が痛くなった狛江がトイレに行って、お金の入ったバッグを確認すると、お金は偽物で、白い粉まで入っています。

岩切がホルモン屋にやってくると、刑事の城島（河原雅彦）が現れます。

持ち物を探る城島に、狛江も調べられますが、隙をついて白い粉をウーロン茶に混ぜ、飲み干しました。

城島と竜崎は、岩切を陥れようとしていたのです。

刑事と竜崎組が、手を組んでいるような動きに、岩切組の組員、桜井勇一（毎熊克哉）と西尾誠次（塚原大助）、牛窪克弥（菊池均也）は自転車であとをつけました。

すると、青葉銀行の支店長、瀬戸川達郎（手塚とおる）と関東のヤクザが一緒にいるところを目撃。

岩切猛（古田新太）は街が乗っ取られてしまうのではと考えます。

そのころ、狛江がいる阿修羅支店に、上司の高峰博之（相島一之）がやってきます。

そして、青葉銀行と契約をしてくるよう命令されます。

その日の帰り、居酒屋で、吉村美月（鈴木愛理）に柳直樹（渡辺大知）が好きだと相談された狛江。

そこへ、柳が、来夢来都のホステスのめぐみ（森田望智）と一緒にやってきました。

ある日、瀬戸川と竜崎が、銀行で怪しい打ち合わせをしているところに、狛江と柳が訪ねていきます。

すると、竜崎と岩切が鉢合わせてしまい、狛江は隠れます。

柳がめぐみに告白するために花束を買い、会社に戻ると、美月がめぐみに話をつけるためアシュラくんの着ぐるみで来夢来都へ。

美月を応援しようと後をつける狛江。

しかし、めぐみは、竜崎組の神野晃（般若）と付き合っていたのです。

そこに現れた柳は、諦めきれずめぐみに告白しますがフラれてしまいました。

柳は、歌を歌いながら立ち去ります。

その姿を見た美月は、胸が苦しいと泣くのでした。

すると妻の敦子（渡辺真起子）が不倫しています。

狛江が会社の女に手を出し、ヤクザとも付き合っているとバレて離婚を切り出されます。

しかし、これは夢でした。

会社に行くと、ネットで部長の高峰博之（相島一之）が柳直樹（渡辺大知）と吉村美月（鈴木愛理）仕事のレクチャーをしています。

狛江が参加しようとしますが、邪魔者扱いされました。

そして、狛江は印刷会社の土沼（笹野高史）のもとへ。

今月分のキックバックを受け取ると、竜崎剣司（田中圭）が街で戦争を始めると聞きます。

お金を岩切猛（古田新太）に持っていく狛江。

すると、早く金を返せと言われます。

戦争で使う武器を買うためでした。

竜崎は、刑事の城島豊を使い、岩切組がケツを持つ風俗店を摘発。

岩切組はピンチです。

狛江は、柳と美月を飲みに誘いますが、お金がないと断られます。

そして、狛江がおごることになり、いつもの居酒屋に行きます。

しかし、その居酒屋は竜崎組の傘下になっていました。

法外な金額を請求された狛江は、岩切に助けを求めますが断られてしまい、警察を呼ばれてしまいました。

連れていかれたのは警察ではなく、竜崎のもとで、スパイになることを強要されてしまいます。

その時、居酒屋にやってきた岩切から電話が入り、狛江が向かうと、竜崎に何か言われたら連絡するよう言って、お金を置いていきました。

塾の合宿に娘が行っている間、様子を見に来たのです。

サラリーマンとヤクザの二重生活がバレることを恐れる狛江。

敦子は、吉村美月（鈴木愛理）と狛江が映っているインスタを見つけ、浮気を疑います。

岩切組の当直になっていた狛江が、今日は帰らないと伝えると理由を聞かれますが、本当のことを言えず、適当に言い訳します。

会社に行くと、柳直樹（渡辺大知）が青葉銀行の支店長、瀬戸川（手塚とおる）とアポが取れたと言い、早速、瀬戸川に会いに行きますが、面会時間は10分と用件も聞いてもらえず成果はありません。

当直の買出し中、狛江は、敦子を見かけます。

敦子は玲二（染谷俊之）と仲良さそうにホストクラブへ消えていきます。

岩切組では組員が集まり、竜崎との戦争をすることになり、資金調達を命じられた狛江。

スパイがいると疑う桜井（毎熊克哉）に岩切は「裏切者は八つ裂きにする」と凄みます。

翌朝、狛江が家に帰ると、寝ている敦子のスマホに玲二からのメッセージが。

その後、狛江は竜崎剣司（田中圭）に岩切組の情報を要求されます。

仕方なく武器調達のことを話すと、詳しく探るよう言われます。

難色を示す狛江に、敦子を引き合いに脅す竜崎。

敦子が行っているホストクラブは竜崎が経営していたのです。

しかし、狛江は麗香に睡眠薬を飲まされてしまいます。

そして、桜井勇一（毎熊克哉）と西尾誠次（塚原大助）に連れ去られました。

目を覚ました狛江の前には、岩切猛（古田新太）と陳という男。

動揺する狛江を脅す岩切。

昨晩は何をしていたのかと問われても竜崎（田中圭）に会っていたと言えない狛江は、仕事だったとごまかし、お金も青葉銀行と契約が取れたから払えると言います。

解放された狛江ですが、青葉銀行に向かうと、瀬戸川（手塚とおる）から発注されたのはポケットティッシュの広告でした。

これでは売り上げになりません。

またもや、岩切組に連れていかれてしまう狛江。

そこには瀬戸川の姿もありました。

お前はスパイかと凄まれ、銃を向けられると、背後にいた西尾が自分がスパイであると名乗り出て土下座します。

岩切は、西尾を銃殺。

続いて、瀬戸川を脅します。

命乞いをする瀬戸川に、青葉銀行の広告を全部狛江に回すことと、竜崎には何も言わないことを約束させます。

組の事務所に訪れた狛江の前に、西尾が現れました。

すべては瀬戸川に条件を飲ませるための芝居でした。

竜崎たちは、青葉銀行の金が岩切組に流れていることを知り、麗香に協力を頼みますが、どちらかに肩入れすることはないと断言。

すると、スナックが再開発の候補地になっており、協力するなら便宜をはかると言われ…

しかし、この仕事が、岩切猛（古田新太）の脅しによるもので、竜崎剣司（田中圭）にバレてしまう恐れもあり、喜べません。

柳直樹（渡辺大知）と吉村美月（鈴木愛理）は業績アップし、ボーナスが増えると浮かれていました。

しかし、部長の高峰博之（相島一之）にそれはないと言われてしまいます。

狛江が、岩切組に向かうと、事務所の前で車に乗る岩切と西尾（塚原大助）に会い、中国人と大事な取引に行くことを聞きます。

竜崎に、そのことを伝える狛江。

岩切組の事務所で、桜井（毎熊克哉）と内職の千羽鶴を折っていると、麗香（黒木瞳）から電話がかかってきます。

店で酔っ払いが暴れており、狛江だけではなく他の人たちも一緒に、助けに来てほしいと言われ、狛江は桜井を連れて、来夢来都へ。

店に着くと、誰もいません。

背後に現れたのは、知らない男と、神野晃（般若）。

麗香は、私にも守るものがあると言って去っていきました。

取っ組み合いとなり、神野から銃を奪った桜井が男を撃ち、狛江に岩切に連絡するよう指示します。

狛江と岩切が店に戻ると、竜崎がいました。

そして、中国人との取引を警察に白状しろと言い、岩切は外に出ると、刑事の城島（河原雅彦）が。

そして、岩切は手錠をかけられてしまい…

城島は、岩切猛（古田新太）に桜井（毎熊克弥）が痛めつけられている映像を見せて、拳銃のありかを言わないなら桜井の命がないと脅します。

狛江光雄（ムロツヨシ）は竜崎剣司（田中圭）に呼び出され、スパイを続けろと言われますが、抵抗します。

しかし、竜崎は狛江を脅し、強引にスパイを続けさせます。

会社では、高峰（相島一之）から支店の閉鎖を告げられ、部下の柳（渡辺大知）と美月（鈴木愛理）に伝えます。

そんな狛江を麗香（黒木瞳）がタロットで占うと、行動力を示す戦車の正位置が出ました。

覚悟を決めた狛江が、岩切組へ行くと牛窪克弥（菊池均也）から桜井が拉致された場所が分かったとやってきます。

助けに行こうとする西尾（塚原大助）たちに、狛江は自分も行くと言います。

愛犬の昌三も、狛江のもとにやってきて、狛江は昌三を抱いて行きます。

監禁場所が分からずにいると、昌三が走り出し、桜井の居場所が分かりました。

そして、狛江は、岩切に桜井の救出を知らせるため、朝刊の広告に岩切だけが分かるメッセージを載せることにしました。

そして、そのメッセージに気付いた岩切は、無事に留置所を出ます。

謝罪しようとする狛江に「何も言うな」と言い、以前から分かっていたと水に流すのでした。

電話を切って、ホルモン屋へ向かう狛江。

城島（河原雅彦）と取引するためでした。

城島がやってくると、狛江は挑発したような言い方で城島を怒らせます。

その様子を狛江は録音していて、警察人生を終わらせてやると脅します。

城島は、狛江を逮捕しようとしますが、岩切組の組員だという坊野洋平（阿部進之介）が来て助けてくれました。

プラスチック爆弾を城島の首に取り付けて、情報を聞き出すことに成功。

竜崎剣司（田中圭）のバックには藤堂（蟹江アサド）という関東のヤクザがいること、その藤堂が黒幕であること、そして2人は瀬戸川（手塚とおる）の手引きで繋がっていることが分かりました。

そして、岩切猛（古田新太）は明日、竜崎へのカチコミをすると宣言。

会社に休暇を取ると連絡した狛江に、敦子から電話がかかってきて、会社をやめてもいいと言います。娘の遥も大学なんて行かなくていいと言われ、勇気をもらいます。

翌朝、目覚めた狛江の目の前に岩切と桜井（毎熊克弥）が。

そして、今から竜崎のところへ行って泣きつけと岩切に命じられます。

狛江が、竜崎のもとへ行くと芝居を見破られてしまいましたが、城島からの電話で、組員を狛江の家に向かわせます。

その後、その場を逃げ出した狛江は、岩切と合流。

竜崎たちとの戦いが始まります。

竜崎剣司（田中圭）のもとへ。

竜崎の事務所では瀬戸川（手塚とおる）が痛めつけられていました。

瀬戸川は、関東のヤクザ、藤堂（蟹江アサド）に裏で融資を回していたのです。

竜崎が藤堂に拳銃を向けたとき、岩切と狛江が現れ、竜崎は岩切を撃ちます。

同時に岩切も竜崎を撃っていて、2人とも被弾。

その隙に、藤堂が銃を取り、狛江も銃を取ります。

あんな外道のために手を汚すことはないと、岩切が阻止し、友情ごっごかと笑う藤堂は、岩切を撃ちます。

しかし、岩切の前に竜崎が立ち、肩を撃たれますが、そのまま藤堂に詰め寄り、殴り飛ばしました。

藤堂のことは片付き、岩切と竜崎の勝負の時と、場の空気が緊張しますが、犬の散歩があるから勝負は持ち越しだと岩切。

竜崎は立入禁止の部屋に入っていき、武器を持ち出してくるかと思いきや、抱いていたのはトイプードル。

そして、どちらの愛犬が可愛いかを言い争う始末。

こうして、一時休戦になった岩切組と竜崎組。

狛江は組から離れることになりました。

会社では、本社勤務を命じられた狛江と、他支店への異動が決まった部下の2人。

そして2人が結婚するというと、狛江は心から祝福します。

東京へ向かう飛行機の中で、狛江の隣に座ったのは岩切でした。