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ある日涼介は、たまたま訪れた牛丼屋で激しく言い争いをする男女を仲裁した。

それが、一郎と藍(水野美紀)だった。

しかし実は彼らは芝居をしていたのだとわかり、呆れた涼介はそのまま店を後にした。

一方で同じ牛丼屋では、永島蜜柑(菅野美穂)がひとりきりで誕生日を迎えていた。

そして涼介から赤い靴をもらうが、それは彼が婚約者にプレゼントするはずのものだった。

しかしその靴は、実は蜜柑が前から欲しいと思っていたものだった。

偶然とは思えず、彼との縁を感じた蜜柑が店を出た涼介の後を追うものの、彼の姿を見失ってしまった。

しかし諦めきれない蜜柑は、もう一度涼介に会いたいとそれ以来牛丼屋に通っていたが、涼介が現れる気配はなかった。

一方で、牛丼屋店長の文平(所ジョージ)は、好意を抱き始めていて…。

一方の蜜柑(菅野美穂)は、運命の出会いだと感じた相手の涼介に恋人がいないことを知って喜んでいた。

そんな中で蜜柑と母親の春江と訪れたエステサロンに、藍(水野美紀)の姿があった。

再会した藍に蜜柑は恋愛相談を持ちかけて、ふたりの仲は深まっていった。

一方で、涼介の婚約者はパリにいることがわかった。

そして彼女から、モデルに挑戦すると聞かされた涼介は自棄になり、普段であれば縁のないキャバクラへ向かっていた。

そしてその店で、ホステスの藍との再会を果たした。

しかし話題が涼介の婚約者に及ぶと、ふたりは言い争いになってしまった。

腹をたて店を出ていく涼介を見送ろうとした藍は父親の部下に追われ、成り行きで彼の車に乗り込んでしまう。

偶然同乗することになってしまった車内で涼介は、社長令嬢である藍の悩みや恋人の一郎(及川光博)との出会いについて聞くことになる。

しかしそんな藍を止めたのは涼介(渡部篤郎)だった。

そして涼介を訪ねて、婚約者の父親の源太郎がやって来た。

源太郎は謝罪とともに、金を涼介に差し出した。

涼介は本当は聞きたかった婚約者のことを何も聞けないまま、金だけを受け取った。

そして文平(所ジョージ)の店に向かい、彼を飲みに連れ出した。

文平は涼介に自分の恋愛相談をするが、実は相手の蜜柑(菅野美穂)が思いを寄せているのが涼介だとは知らなかった。

一方で、蜜柑も藍に涼介への恋愛相談をしていた。

藍と涼介が知り合いだとは知らなかったのだ。

そして…。

主婦の織江(岡江久美子)と高校生の渉(山田孝之)は、伝言ダイヤルを通して知り合った。

しかしお互いに何者かもわからないまま、徐々に惹かれあっていた。

ひとりで胸に抱えていた悩みを織江に聞いてもらった渉は、胸のつかえが取れたようだった。

そして意を決して、会いたいと織江に伝えて…。

翌日の朝、涼介は藍に自分の部屋の合鍵を渡そうとするが、受け取ってもらえなかった。

藍はまだ別れた恋人、一郎(及川光博)への気持ちを断ち切れずにいたのだ。

一方で、ふたりが一緒にいるところを見てしまった蜜柑は、藍に涼介との関係について聞きたいと思うものの、どうしてもそれを出来ずにいた。

そんな蜜柑の胸のうちを知らない藍は、恋の相手への告白を急かすのだった。

そんな中で、牛丼屋の店長である文平(所ジョージ)の蜜柑への気持ちを知る涼介は、その恋を実らせようと藍を含めた四人でドライブデートを計画する。

しかしお互いの感情が複雑に絡み合い、結果的にはこのデートは最悪のものになってしまった。

そしてその晩、藍のもとへ別れた恋人、一郎からの電話がかかってきて…。

しかしそこへ不意に涼介が帰ってくる。

慌てる蜜柑だったが、藍(水野美紀)からの電話によって涼介は再び部屋から出ていった。

一方で藍は、一郎(及川光博)の思いやりに欠ける言動によって、心が傷つけられていた。

そして藍からの電話を受けてやって来た涼介に、自分と付き合いたい気持ちは変わっていないのかと尋ねた。

それに対して涼介は、藍とのことを真剣に考えていて、正式に交際をスタートさせようと心に決めた。

こうして藍と涼介は、晴れて恋人として付き合っていくことになった。

蜜柑はそのことを知って悲しくなるが、また合鍵を使って涼介の部屋に忍び込む。

しかし偶然蜜柑の姿を見つけて密かについてきていた文平(所ジョージ)に、その様子を見られてしまった。

しかしいざとなると、告白する勇気が出てこなかった。

そしてそれを誤魔化すために、嘘の上塗りをしてしまう。

それからしばらく経って、涼介は藍とのデートが中止になったため、クルージングに行こうと蜜柑に声をかけた。

その誘いに蜜柑は喜ぶが、彼女の気持ちに気づかない涼介は、藍とのことを相談してしまい、彼女を深く傷つけることになった。

一方で藍(水野美紀)は、一郎(及川光博)からある頼まれ事をされる。

彼に執拗につきまとう女に、恋人の振りをして見せつけてほしいというものだった。

藍はそれを引き受けるが、一郎は恋人の振りが良い感じだったと意味深なことを言う。

それに対して、これ以上自分を振り回さないでほしいと告げる藍だった。

しかし同時に藍は、涼介の束縛を重いと感じ始めていた。

そんな中で、織江(岡江久美子)は渉(山田孝之)とついに対面を果たしたが、思った以上に若いことに驚き思わず嘘をついてしまう…。

そしてふたりは、挙式の準備にとりかかっていた。

一方の蜜柑(菅野美穂)はそのことを知って落ち込んでいた。

そんな中で、文平(所ジョージ)と再会する。

蜜柑は涼介への思いを断ち切ろうとするが、文平は自分の夢を話して聞かせた。

こうしてふたりは、互いを慰め励まし合っていた。

一方で、ふたりの結婚を知った一郎(及川光博)は、涼介に会いに学校まで訪ねてくる。

そして自分に藍を返してほしいと訴えた。

その頃、エステサロンで働く藍のもとへ、一郎のことをよく知っている女が姿を現した。

女から一郎について意味深なことを聞かされた藍は、それを確かめるために一郎のもとへ向かった。

やって来た藍に一郎は、衝撃の事実を告白した。

これまでの作品は、亡き友人のものを盗作したのだと言う。

藍はその告白に衝撃を受けたまま、涼介の部屋に帰宅した。

するとそこには、酔っ払ってつぶれている蜜柑の姿があった。

その様子を見て、ようやく藍は蜜柑が好きなのは涼介なのだと気づく。

そのことを話せば全てを失うことを分かったうえで一郎(及川光博)はテレビで真実を話した。

それを画面の向こう側で見ていた藍(水野美紀)は、居ても立っても居られず一郎の元へと急いだ。

しかし、一郎の意思は固く自分の無力さを痛感してしまった。

その頃、区役所では婚姻届け片手に涼介(渡部篤郎)は藍が来てくれることを信じて待っていた。

テレビの報道で一郎の一連の騒動を知った涼介は藍が来なかった理由を容易に推察することができたので、藍へ結婚する意志が芽生えるまで待つことを告げ、婚姻届けを保管しておくことを決めた。

涼介と藍は日を改めて会うが、しっくりこない会話となり本音を話せないまま帰宅した。

マンションの前までたどり着いた時、蜜柑と文平の佇んでいる姿を目にした2人だった。

何故2人が待っていたのか分からず困惑している涼介と藍だったが、文平に警察から電話が掛かってきて・・・。

そしてふたりは再会する。

レイコは自分の夢や生き甲斐を見つけたと語り、それを聞いた涼介は自身の生き方を振り返り、このままで良いのだろうかと考え始める。

その頃、蜜柑(菅野美穂)の母親、春江(白川由美)が余命6ヶ月だということが明らかになり、それを知った蜜柑は衝撃を受けた。

春江は娘に自分の体のことを隠したうえで、男性と奔放な恋愛をしていたのは、恋愛が下手な蜜柑に身をもって教えるためだったという。

一方で織江(岡江久美子)は家を飛び出して、ホテルに宿泊していた。

そしてそのホテルで働く蜜柑を誘って、街に繰り出した。

また、酔っ払いと騒動を起こしていた一郎(及川光博)とそれを救った涼介、文平(所ジョージ)や渉(山田孝之)もそのホテルに姿を現した。

涼介からの知らせを受けた藍(水野美紀)もやって来て、七人は再会を果たした。

自棄になっている一郎を元気づけようと、六人は自分の秘密を語り始めて…。

そして課外授業の一環として、授業を放棄している生徒たちを学校から連れ出した。

しかしこの出来事が発覚し、学校では問題視されてしまう。

そんな中で、涼介は蜜柑(菅野美穂)を食事に誘った。

そしてその席で、藍との破局を明かした。

それに対して蜜柑は、今が自分の想いを伝えるタイミングだと思うのだが、何故か母である春江(白川由美)の余命がわずかなことを打ち明けてしまった。

それを聞いた涼介は蜜柑のことを心配し、元気づけようと遊園地に連れていった。

一方で、織江(岡江久美子)は家庭を放り出したくなっていた。

そんな彼女と渉(山田孝之)は、家を出ていき対面する。

そして金銭的な面でパン屋になる夢を諦めようとしていた文平(所ジョージ)は、一郎(及川光博)から期待を込めた励ましの言葉と共に、一郎名義の通帳を手渡された。

その頃、全てが悪い方へと転ぶ藍は別れた今になって、涼介の存在をひしひしと感じていた。

そして藍は涼介に手紙を読んでもらおうと、彼の部屋に向かった。

しかしその答えを聞くこともなく、そのまま彼の部屋で酔いつぶれて寝てしまった。

次の日の朝、目を覚ました蜜柑は自分のしたことが嫌になり、部屋から飛び出した。

しかしその場で、雨のなか倒れている藍(水野美紀)を見つけた。

そして蜜柑は、彼女を自分の部屋に抱えていった。

一方で、お互いに家を出てきた織江(岡江久美子)と渉(山田孝之)は、ファミリーレストランで一晩を過ごすことになった。

ふたりは自らの行動を見つけ直し、反省した。

そして家族と向き合うことが必要だという結論になり、お互いの家に戻って行った。

涼介は学校に辞表を提出し、図書館で一郎(及川光博)と対面していた。

一郎の気持ちがまだ藍に向いていることを感じた涼介は、藍に彼に会いに行くように励ました。

その晩、母親の病室を訪れた蜜柑は、娘の職場を見たいという希望を叶えるために、涼介と共に母親を連れ出した。