ドラマ｜Piece（ピース）の動画を全話無料で見れる動画配信まとめ

病に倒れ、還らぬ人となってしまったという。

お葬式に参列すると、懐かしい面々の姿が見える。

そこで、成海皓（中山優馬）もいた。

彼は色々な女子生徒と付き合うことで有名な人物だった。

しかし、水帆とだけは他の子たちとは違う関係を築いていた。

人と接するのが得意ではない水帆と、他人の気持ちなど考えない皓。

2人は誰もいない教室に残りキスをしたり、休日遠くに泊まりにいったり…。

友達以上恋人未満の関係を、周りには隠したまま楽しんでいた。

葬儀中に、高校時代の思い出が蘇ってきた水帆。

ただ佇んでいると、はるかの母親（中村久美）に話し掛けられた。

どうやら水帆と娘が親しい関係にあったと勘違いしているらしい。

はるかの母親は一方的に話を続ける。

娘が付き合っていた彼氏の存在について、水帆に問う。

なんとはるかは彼氏との間に子供を授かった過去があったのだ…。

彼女は高校時代、とても大人しい生徒だった。

そのために、虐めのターゲットにされてしまっていたことがある。

水帆（本田翼）もクラスメイトというだけで、特に親しくしてはいなかった。

しかし、はるかは両親に気を使って、自分には水帆という仲の良い友人がいると伝えていたらしい。

葬儀会場で、はるかの母親（中村久美）が追い詰められた表情で、水帆に声をかけた。

“はるかのお腹にいた子の父親が誰なのか”。

水帆は自分の高校時代を思い出してみるが、皓（中山優馬）との記憶しか浮かばない。

当時、放課後は皓の家に寄るようになっていた水帆。

皓の家には、お手伝いの七尾（木野花）しかいない。

母親（戸田菜穂）は、心療内科で働いており忙しいのだ。

2人はベッドで眠る。

水帆は、皓が隣にいてくれることで、心が楽になった。

そして、段々と彼に自分の想いを聞いてほしいと思うようになった。

皓（中山優馬）は、2人のやり取りをこっそりと聞いていた。

当時、虐めに遭っていたはるか（水野絵梨奈）。

水帆はクラスメイトが虐められているのを見過ごすことはできない。

皆の前では庇うことはしないが、さり気なく手を貸していた。

それを知っていた皓は、「須賀らしい」と今の水帆に伝える。

高校生の頃と変わらない皓の様子に、水帆は少し腹立たしさを感じる。

しかし、また当時の記憶が頭に過る。

放課後、金曜日に決まって皓の家に立ち寄るようになった水帆。

水帆がどんどん皓に依存していく一方で、皓はあっさりとしていた。

校内で、皓が女子生徒と仲良くしているところを見ると、モヤモヤしてしまう水帆。

「自分のモノにしたい」。

ついに独占欲が抑えられなくなった水帆は、皓の母親・理沙子（戸田菜穂）の部屋に侵入する…。

お手伝いの七尾（木野花）は、理沙子の行いに加担していた。

部屋に監視カメラを付けて、息子の望むものは全て与えない。

異常な環境で育った皓に、水帆は涙を流す。

すると、皓がそこに現れて水帆を冷たく突き放した。

勝手に理沙子の部屋に入り込み、皓について探っているのがバレてしまった。

しかも、「常に傍観者でいる」と指摘してきた上に「嫌い」とまで言われた。

強いショックを受けた水帆は、他人に自分の本心を見せるのを止めた。

そして、大学生になった今も、当時と変わらず孤独に生きている。

葬儀の後、水帆は交際相手と別れてしまう。

人と接することがいつまでも苦手な自分に、嫌気が差す。

水帆は、そんな自分から脱するために、行動に出た。

はるか（水野絵梨奈）の母親（中村久美）に訪ねに向かう。

水帆は、自分を変えたいという気持ちから、その依頼を引き受けることにした。

水帆は、はるかの元恋人を探し始め周りに話を聞いていたところ、皓から谷内の話を聞くことができた。

彼は当時、はるかと同じ委員会に所属しており、成績優秀でイケメンだったが、周りの期待に応えるために常に無理をしていたらしい。

同じようプライドや自信のなさに悩み、純粋で不器用なはるかに谷内は好意を寄せていたようだ。

水帆と皓は、谷内に会い実際にどんな関係だったのか尋ねた。

自分たちは特別な関係ではなく、はるかが当時恋人らしき人と電話をしていたのを何度か目撃したと言っていた。

さらに自分の親友の恋人でもあり水帆の元クラスメイト・瀬戸内円(鈴木愛理)が、はるかのことを葬儀以来気にしている、とも話をしていた。

しかし友人の礼美（荒井萌）は、亡き人が胸に秘めていたことを明かそうとする行為に否定的。

けれども水帆は矢内（松村北斗）と相手を探し続ける。

矢内には小池（安井謙太郎）という仲の良い友人がいた。

小池の彼女は水帆の同級生・円（鈴木愛理）。

円は学内でも有名な美人であったが、それ故に謎の被害に遭っていた。

高校2年生の頃、差出人不明のメモ「はるかを懲らしめてあげる」が届いたと言う。

そして、はるかの葬儀があった翌日にも同様のメモが届いた。

円に不可解なメモを送り続けていたのは誰なのか？

結局協力してくれた礼美によって、それがかつてのクラスメイト・菅原（野澤祐樹）だと分かる。

水帆に問い詰められた菅原は、挙動不審になりながら自分がやったと認めた。

また、はるかは教師の宮本（高橋努）と恋愛関係に会ったという新しい情報を告げてきて…。

美人で人気者の円は、授業中に教師・宮本（高橋努）からスキンシップをさり気なく取られていたらしい。

そんな宮本に密かにイラついていた菅原は、ある日、はるか（水野絵梨奈）が宮本宅に入るところを目撃。

“不倫をしている”と思い込んだ菅原は、はるかを虐めるという行動に出た。

水帆（本田翼）は、宮本の家に向かう。

出迎えてくれたのは、宮本の子供・秋人（石川樹）だった。

彼ははるかの死を知らずにいたため、混乱状態になり号泣し出す。

秋人にとって、はるかはお母さんのような存在だったと言う。

両親が離婚して1人寂しくいた秋人は、はるかを慕っていた。

そして宮本も現れ、話を聞く。

すると、はるかの彼氏は「優しくイラストの才能があって、絵具などの匂いがする」と証言。

またその彼氏が描いたイラストを、宮本は所持していた。

見せて貰ったそのイラストには、H.Nという文字があって…。

部屋は以前とは違い、物で溢れている。

二十歳になると家を出るというのが、母親の考えた成海家のルール。

持ってきたはるか（水野絵梨奈）の元カレのイラストを見せる。

しかし皓はこの絵を知らないと言うが、水帆はイラストを置いて帰った。

それから少し経ち、皓から連絡があった。

家に足を運ぶと、高校時代のように2人で遊んで過ごす。

水帆は皓を変わらないと思うと同時に、自分との距離が縮まった気分だった。

その後、帰宅途中にお手伝いの七尾（木野花）に遭遇する。

彼女は皓の母親・理沙子（戸田菜穂）の教育方針について詳しく教えてくれた。

また、皓には離れて暮らす兄弟がいると知る。

兄弟に会えば、皓の心に寄り添えるかもと思った水帆は、七尾に聞いた場所へ行く。

けれども、到着したその家は、皓の家と同じ見た目をしていた…。

一方、矢内（松村北斗）は生前のはるかの目撃情報を掴んでいる。”

しかし比呂の姿を見ることは出来ずに終わる。

皓も比呂と同じように行方不明になるのではないか？と考える水帆。

不安になって、声だけでも聞こうと連絡を入れてみる。

けれども、皓には水帆からの着信に応える気はなかった。

皓は、はるか（水野絵梨奈）から手紙を受け取ったことを思い出す。

それは、はるかが病を患い入院している頃。

余命が限られていることを知った彼女は、比呂に渡してほしいと皓に想いを綴った手紙を託した。

そして、もう比呂とは関わらないで、と告げたのだ。

一方で、水帆は比呂の家に行った帰りに、皓の元へ向かう。

七尾（木野花）には会えたが、皓は家にはいなかった。

誰もいなくなった部屋には、比呂のイラストがボロボロの状態で置いてある。

水帆が予感した通り、皓はどこかに消えてしまった。

彼がいなくなったことで、水帆（本田翼）は自分が皓をどれだけ大事に思っているか知る。

そして、皓と比呂（中山優馬／二役）の母親に会いに行くことを決めた。

理沙子（戸田菜穂）の病院へ向かうと、彼女はそこで働いている。

水帆は単刀直入に、比呂はどこに行ったのかと聞く。

彼がはるか（水野絵梨奈）という女の子を妊娠させたこと、その後中絶を選んだこと。

最後に、はるかは既に還らぬ人になっていると伝えた。

しかしながら、理沙子は比呂は女性に恐怖心を抱いていたため、行為に及べるはずがないと言う。

一方で、皓は横浜に向かっていた。

目的は、丸尾（佐久間大介）という人物に会って、はるかの想いを告げるためだ。

その頃、水帆は礼美（荒井萌）に付き添って貰い、もう1度比呂に会いに行こうとしていた。

そこへ矢内（松村北斗）から連絡が入る。

皓は過去、殺人を犯しそうになった経験があったと証言する人がいたと言う。

思いもよらぬ内容に、動揺を隠せない。

矢内（松村北斗）は木戸（岩本照）という人物から、中学生時代の皓について話を聞いた。

木戸によると、比呂（中山優馬／二役）が虐めに遭っているところに皓が駆けつけてきた。

そして虐めていた丸尾（佐久間大介）という人物に、歩けなくなるほどの暴力を振るった。

ボロボロの丸尾は、皓の友人・坂田（辰巳雄大）によって崖下に落とされた。

丸尾は命は助かったが、未だに後遺症を抱えている状態だと言う。

暴力事件を聞いた水帆は、最初は不安を感じたが、皓への関心がその想いを上回った。

一方で、礼美（荒井萌）は坂田と付き合っていたことを言い出せない…。

水帆、矢内、礼美は皓の元へ向かう。

すると丸尾の彼女（山本美月）が、皓と丸尾で出掛けたと教えてくれた。

また、1年前にはるか（水野絵梨奈）という女の子が、彼氏がした行いについて謝罪したいと申し出てきたと言う。

はるかの相手は、皓なのだろうか？

水帆たちは、丸尾の彼女から聞いた通り、2人を追いかける。

しかし行く道で、皓に似た男性がいて…。

すると、皓と瓜二つな男性・比呂（中山優馬／二役）と出会うことになった。

そして水帆は、皓と丸尾が出掛けた意味を理解する。

2人は比呂を見つけたかったのだ。

はるか（水野絵梨奈）はもうこの世にいないと知った比呂は、激しく混乱。

けれども、はるかとの関係について話してくれた。

比呂に好意を寄せていたはるかだったが、とある秘密を聞き、去って行ったと言う。

それは、丸尾（佐久間大介）に大怪我をさせたのは、比呂であり皓ではないということ。

これを聞いた水帆は、頭がこんがらがって、皓がどんな人物なのか分からなくなる。

更に、はるかとの出会いは、坂田（辰巳雄大）がきっかけだったと知る。

はるかは、「親友」である礼美（荒井萌）が、坂田との間に子を授かったが中絶したのを聞いた。

親友のため、坂田を探しにここまで足を運んだのだ。

はるか（水野絵梨奈）に、妊娠と中絶について話していたことも、知らなかった。

友人に寄り添っていない自分を責める水帆。

そこへ皓（中山優馬）と丸尾（佐久間大介）が訪れる。

比呂（中山優馬／二役）は、皓にはるかからの手紙を差し出された。

自分の命はもう長くないと察したはるかは、すぐに皓を呼んで手紙をお願いした。

その場では断っていた皓だが、しっかり受け取り、比呂の下へやって来た。

手紙には「大好き、比呂さん」と綴られており、比呂はボロボロと涙を流した。

はるかの恋人を探していく中で、様々な経験をした水帆。

しかし、皓の本心に触れることはできないままだ。

水帆は、それでも構わないと思えた。

いつか振り返ったときに、自分のことが過れば良い。

「好き」と告白して、帰宅する。

皓は離れていく水帆の後ろ姿を眺めたあと、彼女と逆方向の道に進んでいくのだった。