2010年3月〜5月まで檀れい主演で放送のドラマ「八日目の蝉」
ドラマ「八日目の蝉」は、「母性」をテーマにしたヒューマンドラマ。
女児を誘拐した女性の逃亡劇と、誘拐された少女の成長を繊細に描いています。
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第1話「逃亡」
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野々宮希和子は、秋山丈博との実らぬ愛の果て、自分では赤ちゃんを産めないからだになっていた。もうろうとした意識のなかで、丈博の妻・恵津子の産んだ赤ちゃんの無邪気な笑みを見たとき、「この子のためだけに生きていこう」と決意。薫と名づけ、赤ちゃんをを奪って逃亡する。20年後…(引用元:NHK公式)
- ドラマ「八日目の蝉」1話のネタバレ
- 野々宮希和子(檀れい)は、同僚である秋山丈博(津田寛治)と不倫をしていた。
あるとき、希和子と丈博の間に子どもができる。
希和子に自分の子どもができたことを知った秋山は、希和子に子どもを諦めてほしいと伝える。
子どもは、いずれ自分と希和子が結婚したときまで待ってほしいと。
秋山の言葉を信じた希和子は子どもを堕胎する。
その結果、希和子は子どもを産むことができない体になってしまう。
さらに、希和子は、秋山の妻である恵津子(板谷由夏)に希和子と同じタイミングで子どもができた事を知り、肉体的にも精神的にも追いつめられていく。
そんな希和子は、ある日秋山の家に忍び込み、秋山と恵津子のあかちゃんを盗み連れ出してしまう。
無邪気な赤ちゃんの微笑みに、希和子は一生を捧げる決意をし、逃亡を始める。
そして、20年が経った。
赤ん坊だった秋山の娘の恵理菜(北乃きい)は大人になり、恋人関係の岸田(岡田浩暉)の子どもを妊娠していた。
しかし、岸田には既に結婚していて、岸田の妻のお腹には子どもがいた。
- ドラマ「八日目の蝉」1話の感想
- 「八日目の蝉」の原作は、角田光代の有名な小説ですね。映画かもされていますし、とても有名な作品です。それぞれ少しずつ違いはありますが、全て原作をベースに物語は進みますが、ドラマでは主人公の希和子に焦点を当てて物語がすすんでいくようですね。さて、希和子ですが、彼女は犯罪者です。他人の子どもを奪い去った誘拐犯ですが、希和子からたくさんの寂しさや愛、母性を感じます。希和子と薫の逃亡を応援したくなってしまうのです。二人がどのように、家族としての時間を過ごし、離れていってしまうのか、次回からのストーリーがとても楽しみです。
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第2話「エンジェルの家」
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希和子は名古屋に流れてくる。公園でホームレスのような老女と出会ったことをきっかけに、薫をつれて「エンジェルホーム」という傷ついた女たちが暮らす宗教施設にむかう。沢田久美とともに、サライと名乗る女から入居の審査を受け、教祖ナオミエンジェルから入居が許される。その20年後…(引用元:NHK公式)
- ドラマ「八日目の蝉」2話のネタバレ
- 不倫相手の秋山丈博(津田寛治)の子ども薫(小林星蘭)を誘拐してしまった野々宮希和子(檀れい)。
薫が誘拐されたという報道があることを知り、逃げるように名古屋へと流れてきた。
その名古屋の公園で、希和子はまるでホームレスのような姿の老婆とみ子(倍賞美津子)と出会う。
行く宛てのない希和子は、しばらくとみ子のゴミ屋敷のような家で生活をすることになる。
希和子の様子からとみ子は、希和子は何か訳アリなのではないかと感じた。
とみ子は、希和子に「エンジェルホーム」へ行くように促した。
「エンジェルホーム」は、傷ついた訳アリの女性たちが暮らしている宗教施設だという。
希和子は、沢田久美(坂井真紀)と共に、「エンジェルホーム」への入居審査を受けることとなった。
入居審査の結果、希和子は、教祖であるナオミエンジェルから「エンジェルホーム」への入居を許可されることとなる。
それから20年たち、薫=恵理菜(北乃きい)は、恋人である岸田(岡田浩暉)の子どもを妊娠しながらも、別れを告げたのだった。
- ドラマ「八日目の蝉」2話の感想
- 第二話では、「エンジェルホーム」という宗教団体がでてきましたね。調べるとモデルになっている宗教団体があるようです。誘拐犯として追われる希和子は、出会った怪しげな老婆のとみ子に勧められなんとか「エンジェルホーム」で生活することができるようになります。ここでの希和子の暮らしをみると、このようなモデルの宗教団体での暮らしぶりを垣間見ることができます。たくさんの制約がある暮らし・・・私個人はガチガチの資本主義者なので、まったく馴染みません。さて、現代の薫=恵理菜ですが、どんな巡り合わせなのか、希和子と同じような道を歩もうとしています。現在の薫=恵理菜と希和子が巡り合う日がくるのでしょうか?
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第3話「悲しき女たち」
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エンジェルの家で3年がたった。ある日、希和子は行商に出たとき、ルールを犯して久美といっしょに、久美の子どもに会いに行く。だが、その子は久美のことをまったく覚えていなかった。久美の深い悲しみを見つめる希和子。一方、ホームは、社会的糾弾を受けるようになっていく…(引用元:NHK公式)
- ドラマ「八日目の蝉」3話のネタバレ
- 野々宮希和子(檀れい)は、「エンジェルホーム」へ入居を許可された。
その後、高額な寄付金を納めた後、「エンジェルホーム」で暮らしはじめ、3年という月日がたっていた。
希和子は、穏やかな暮らしをしながらも、薫(小林星蘭)と過ごす時間が少ないことに不安を覚える。
そんなある日、沢田久美(坂井真紀)は離婚をして奪われてしまった息子どうしても会いたい気持ちが抑えきれなかった。
久美はついにルールを破って息子に会いに行ってしまう。
しかし、その子は久美のことをまったく覚えていなかったのだった。
深い悲しみに打ちひしがれる久美を希和子は見つめていた。
一方、ホームは社会的糾弾を受けていた。
入居している17歳の少女の出産をきっかけに、社会問題となっていた。
教祖の長谷川ナオミ・エンジェル(藤田弓子)は、疑念を晴らすためにマスコミにホームを公開することにする。
希和子は、ホームの公開によって自分の素性が割れてしまうことを恐れてた。
そんな希和子は、久美に助けてもらいながらホームから脱走をする。
- ドラマ「八日目の蝉」3話の感想
- 「エンジェルホーム」のような宗教団体特有の高額な寄付金。合理性のない行動の制約などはありつつも、希和子はようやく安心して過ごせる居場所を手にすることができましたね。このように、自由が制約されても誰にも見つからず、生活できることを第一に考えている希和子はやはり犯罪者なのだと感じる一面だと思います。そして、ホームを世の中、マスコミに公開することになり、希和子は脱走することにしますが、希和子と薫の母子を応援する私としては、宗教団体から離れることは、二人にとって良かったことだと思いました。
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第4話「恋」
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エンジェルホームを脱出した希和子と薫は、小豆島に渡り、久美の母・昌江の好意でそうめん屋で働かせてもらう。ある日、突然、おなかが痛いと薫が泣きだす。困っているところに漁師の文治がやってきて、希和子たちを助ける。文治もまた幼い子を亡くし、妻と別れた過去を持っていて… (引用元:NHK公式)
- ドラマ「八日目の蝉」4話のネタバレ
- 薫=恵理菜(北乃きい)の元へ、永井千草(高橋真唯)と名乗る記者が現れる。
話を聞くと、千草はエンジェルホームに住んでいた時期の恵理菜の幼馴染だという。
千草は、恵理菜の誘拐事件について、希和子について、そして「エンジェルホーム」について調査をしていた。
16年前。
久美(坂井真紀)に手助けをしてもらい、「エンジェルホーム」から脱出した希和子と薫。
二人は、久美の生まれ故郷である小豆島へと来ていた。
希和子は、久美の実家の素麺屋を訪ねて、ここで働かせもらえないかとお願いするが、断られてしまう。
希和子が困り果てている様子を心配した漁師・篠原(岸谷五朗)の紹介で、希和子はラブホテルで泊まり込みで働くことになるが、その後、そんな希和子の姿を見た久美の母親・昌江(吉行和子)のすすめで、素麺屋で働くこととなる。
ようやく、希和子と薫が穏やかな日常を過ごしていた矢先に、希和子は激しい腹痛に見舞われる。
そこに篠原が現れ、希和子と薫を船に乗せ、病院へと連れていく。
- ドラマ「八日目の蝉」4話の感想
- 希和子と薫は、無事「エンジェルホーム」から脱出し、小豆島で暮らすことになり、ようやく普通の家族のような暮らしをすることができるようになりましたね。希和子と薫を応援している私としては、そんな二人の生活シーンを安心して見ることができます。しかも、希和子を慕う男性・・・漁師の篠原まで登場し、いよいよ希和子は幸せになれるのかもしれないと、淡い期待感を感じさせますね。次回、希和子と篠原の関係が深まり、希和子に幸せが訪れることを祈るばかりです。
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第5話「光の島」
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島に久美が帰ってくる。文治との仲を取り持とうとするが、希和子は一時の気の迷いと遠ざける。ある日、虫送りの祭りに出た希和子と薫の横顔をとらえた写真が新聞に大きく掲載される。希和子は自分の素性がばれる日がやってくることを予感する。久美が、母・昌江と再びけんかをし、島を出て行った後…(引用元:NHK公式)
- ドラマ「八日目の蝉」5話のネタバレ
- 希和子(檀れい)は、島の漁師・篠原(岸谷五朗)から好意的なまなざしを感じていた。
希和子はそんな篠原から遠ざかろうとしていた。
そんな時、久美(坂井真紀)が島へと帰ってきた。
久美は篠原と希和子の仲を取り持とうとするが、希和子を後押しする。
ある日、虫送りの祭りに参加した希和子と薫。
その祭りで撮影された希和子と薫の二人の写真が、新聞に掲載されてしまう。
そのことを知った希和子は、自分の素性がそのうちバレてしまうことを予想し、島から出ようとした。
しかし、島での生活にすっかり馴染んだ薫は島から出ることを拒否する。
そんな薫の事を考え、希和子は最後まで薫と二人この島で暮らすことを決意する。
そうして、希和子が薫との思い出づくりをしていると希和子の元に刑事が現れる。
希和子は、篠原と薫の目の前で逮捕されたのだった。
現在・・・。
薫=恵理菜(北乃きい)は、希和子が逮捕された時のことを思い出していた。
捕まった時、希和子は何かを叫んでいた。
一体何と言っていたのか・・・恵理菜はなぜかとても気になっていた。
- ドラマ「八日目の蝉」5話の感想
- 結局、希和子は警察に逮捕され、連行されてしまいました。これで、薫とは離れ離れになり、幸せになりかけた篠原との関係も終わってしまった・・・。もちろん、誘拐犯である希和子は犯罪者であり、決して許されるべきではありません。けれども、ドラマを見ていて、これまで不幸だった希和子には幸せになって欲しい気持ちがありました。当然、希和子の不幸・・・不倫をしていたのは希和子にも責任があり、子どもを堕胎したことも結局は希和子が決めたことです。それでも、ドラマを通して希和子の薫に対する愛情は母親そのものであり、とても共感できる部分もあったのは確かです。次回は最終回。どのような結末になるのか、とても楽しみです。
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第6話「奇跡」
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恵理菜=薫は、千草といっしょに小豆島に渡り、思い出の跡をたどろうとする。希和子についての記憶もよみがえらず、あきらめかけたとき、港町の写真館に15年前、希和子と撮った写真が飾ってあるのを発見する。港では、老いた文治と偶然出会う。文治は希和子が捕まるときに叫んだ言葉も覚えていて…(引用元:NHK公式)
- ドラマ「八日目の蝉」6話のネタバレ
- 現在・・・。
恵理菜(北乃きい)=薫は、幼馴染の千草(高橋真唯)と小豆島へと訪れていた。
恵理菜は、希和子が逮捕されてからのことを千草に語る。
希和子が逮捕され、実の親元へと戻った恵理菜は、実家には全く居場所がなかったこと。
希和子に育てられた自分を実母である恵津子(板谷由夏)は受け入れなかったこと。
そして、自分を誘拐した希和子こそ、自分の人生を狂わせたのだと感じていること・・・。
一方、恵理菜は千草と小豆島に渡り、思い出めぐりをしたものの、希和子のことを思い出せずにいた。
そんな時、二人は15年前の写真が港の写真館に飾られたままになっているのを見つける。
その写真を港にいる漁師に見せると、その漁師は希和子と薫の事も覚えていた。
そして、希和子が捕まった時に叫んでいた言葉も・・・。
その漁師は篠原(岸谷五朗)だったのだ。
そして、希和子は、小豆島へのフェリー乗り場で働いていた。
恵理菜=薫の幸せを願いながら・・・。
- ドラマ「八日目の蝉」6話の感想
- 恵理菜(薫)は、ホームや小豆島での生活をほとんど忘れてしまっていたのですね。一生懸命に思い出づくりをしていた希和子のことも・・・。希和子から離れ、実の母の元にもどってきた恵理菜(薫)は、幸せではなかったことが彼女の話から分かります。訳もわからず母親だと思っている希和子から離され、初めてあったような人を母親だと言われても幼かった恵理菜(薫)にとって困難な事だったと思います。恵理菜(薫)が気になっていた、希和子が叫んだ言葉も篠原から聞くことができ、恵理菜(薫)は希和子に対する葛藤の気持ちを整理することができたのではないでしょうか?母とは、子とは、その間の普遍的な愛情とは何か?を考えた作品でした。
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ドラマ「八日目の蝉」の概要
同じ会社で働く秋山丈博との実らぬ愛の果て、野々宮希和子は子どもを産めない体になりました。同じころ、皮肉にも丈博の妻・恵津子が子どもを産みます。生きる望みを失った希和子はふらふらと丈博の家に忍び込み、愛する人の子ども・恵理菜を誘拐します。希和子は無邪気にほほえむ子に薫と名づけ、この子のためだけに生きようと決意しますが…。(引用元:公式サイト)
ドラマ「八日目の蝉」の出演者、放送情報
野々宮希和子:檀れい
秋山丈博:津田寛治
秋山恵津子:板谷由夏
薫=恵理菜:小林星蘭/北乃きい(成人時)
道代(薬局の主人):あき竹城
岸田:岡田浩暉
仁川康枝:京野ことみ
中村とみ子:倍賞美津子
沢田久美:坂井真紀
高石敬子(サライ):高畑淳子
長谷川ナオミ・エンジェル:藤田弓子
篠原文治:岸谷五朗
大出喜美:左時枝
沢田昌江:吉行和子
土田:石井正則
写真屋店主:藤村俊二
原作:角田光代『八日目の蝉』
主題歌:城南海「童神〜私の宝物〜」
制作:テレパック(NHK)
放送:2010年
ドラマ「八日目の蝉」の見どころ
ドラマ「八日目の蝉」は、「母性」をテーマにしたヒューマンドラマです。
主演は、幅広い役を演じきる実力派女優の檀れい。
周りを取り囲む豪華キャスト陣にも注目ですよ。
サスペンスではありますが、家族、出生、愛などの日常的な要素が盛り込まれた作品となっています。
母になるとは、女として生きるとは・・・
血のつながりを越えた母子の5年半にわたる逃亡劇。
現代的課題に真っ向から向き合う心に染みるドラマです。
血のつながりを越えた母子、涙なしではみられない作品となっていますよ。
ドラマ「八日目の蝉」の感想
40代男性
時間をかけて作ってある点で映画よりもこちらのドラマの方が出来がいいです。また希和子役の檀れいも良かったです。反対の意見もあるようですが、なぜか犯人の希和子がかわいそうに思えて同情してしまいました。成人した「薫」が希和子のことを「バカな女」だと思っていることは小豆島で二人で過ごした日々を考えるとき、あまりに希和子がかわいそう過ぎです。
20代女性
NHKのドラマにハマるきっかけになった作品です。再び小豆島を訪れた「薫」に当時のことを知る島の漁師の文治が二人が「本当の母子」に見えたと話したところは泣けます。救われた気がわたしにはしました。もちろん主人公は許されない事をした訳ですが、見ている人はいつのまにか無事に逃げきって欲しいと願ってしまうのではないでしょうか・・・せつないドラマです。
50代男性
賛否両論あると思いますがまずは見て欲しい!岸谷五朗が泣かせます。彼と幸せになって欲しかった…。テレビドラマゆえに細かな感情表現や説明性もわかりやすくとても名作と思います。多くの方の好演のなかで特に実母役の方の演技が心打ちました。ピアノなどの他弦楽器による緩やかな音楽も繊細な思いが共鳴するようで好きです。多くの方に勧めたい良きドラマと思います。
まとめ
以上、檀れい主演のドラマ「八日目の蝉」の動画を1話から無料視聴する方法と配信しているサービスの紹介でした。
角田光代が「母性」をテーマに著した、第2回中央公論文芸賞受賞作をテレビドラマ化した本作。
誘拐した不倫相手の子供と血のつながりを越えて母となった女性の5年半の逃亡劇とその20年後を描き、第27回 ATP賞テレビグランプリ受賞しています。
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